ピーマンだと別の意味で伝わってしまう?伝えたい英語じゃない!【和製英語】

green bell pepper on black textile 追憶

「和製英語は全く通じないので厄介だ」というのはよく聞く話ですが、僕が本当に厄介だと実感したのは「全く通じない」ということではなく「和製英語は稀に別の意味で英語として伝わってしまうものがある」という点になります。

下手に英語として伝わってしまうのでネイティブとの間で誤解が生じて少し恥ずかしい思いをしたり、時に笑い話になったりします。良くも悪くも、その出来事が思い出になり、正しい英語を強く記憶してしまうというメリットもあります。

今回は、アメリカでの実体験を基に「別の意味で英語として伝わってしまった和製英語」をいくつか紹介したいと思います。

パン(pan)

日本では主に朝食で登場する「パン」ですが、一見英語かなと思わせるパンはポルトガル語だそうです。パンは英語でbread(ブレッド)と言います。パンに近い音ではbun(バン)「丸いロールパン」がありますが、パンと言ってしまうと、pan(パン)「フライパン」という意味で英語として伝わってしまいます。僕の実体験でも「バター付きのパンが好きです。」と言うつもりでI like pan and butter.「バター付きのフライパンが好きです。」と言ってしまい、You have different taste.「変わった趣味だね。」との評価を受けました。

アメリカで生活していると朝食はパンかコーンフレークと相場が決まっているので、どうやらパンはbreadと呼んでいるみたいだなと早々に気付くのですが、panがフライパンを意味するということに気付くのはある程度時間が掛かります。正式名称であるfrying-pan(フライングパン=フライパン)と言ってくれれば直ぐに気付くのですが、そんな面倒なことはしてくれません。pan-cake(フライパンで焼いた薄いホットケーキ=パンケーキ)に出くわす辺りから薄々気付き出すといった感じです。

 

トイレ(toilet)

当然アメリカという異国の地であっても、人である以上、トイレには行かねばなりません。どう見てもそこはトイレであると判断出来れば黙ってそこで用を足せば済む話ですが、トイレの場所が分からない場合は、「トイレはいずこ?」とトイレという言葉を口に出さねばなりません。「便所」を英語で何と言うか知らないが「便所」では少々下品であるので、やはり、そこは英語であっても上品にとWhere is the toilet?と言ってしまうと、「便器はどこですか?」といった感じで、より下品に英語として伝わってしまいます。家のトイレであれば、アメリカの家はbath-room(バスルーム)内にトイレが備え付けとなっているので、Where is the bathroom?と聞けば、遠回しに「トイレはどこですか?」という意味合いで伝わります。より遠回しにCan I wash my hands?「手を洗ってもいいですか?(直訳)=トイレはどこですか?」といった表現もあります。レストランや学校のような家以外の場所には基本bathroom(お風呂場)は備え付けらていないのでrestroom(休憩室=トイレ)とこれも遠回しに表現します。

初対面であれば尚更、丁寧さ(上品さ)は良識ある大人である以上、必要ではありますが、そうでない方々も世の中にはいらっしゃいます。特に僕の場合、留学時は高校生であり、周辺にいたアメリカ人も多感なHigh school studentsという未成年でもあったため、上品ではないトイレにまつわる表現も耳にしました。例えば、I gotta go to pee.「おしっこに行かなくちゃ」ハワイではI gotta go shi-shi.(I gotta 5-4-4(five-four-four)=go-shi-shi 日本語由来)という表現も存在しています。

 

アイス(ice)

日本でアイスというと、それはコンビニなどで売っているアイスで主に夏場の氷菓ということになりますが、アメリカでアイス(ice)と言うと、それは「氷」という意味で英語として伝わってしまい、味のないものとなってしまいます。氷菓に思い入れのあるアメリカ人にiceと言うと氷菓子(シャーベットのようなもの)と認識する場合も稀にありますが、ほとんどの人はiceは「氷」と認識するようです。冷蔵庫の中にあるアイスを食べようとして、ホストマザーにCan I have ice?と言うと、冷蔵庫のドアに内蔵されているアイスディスペンサーを指差して、Help yourself.「ご自由に、どうぞ」となります。

味付きの硬いアイスpopsicleと言います。

ちなみにソフトクリームは「柔らかいクリーム」という意味でしかなく、言葉の中に氷菓特有の冷たさを一切感じないことからも分かるように和製英語となります。英語ではice-creamと表現し冷たさ(ice)を言葉の中に入れて表現します。かき氷はshaved-ice「削られた氷=かき氷」と言います。ちなみにハワイ(オアフ島やマウイ島)ではshave-iceと簡単に表現し、不思議と僕が住んでいたハワイ島ではice-shaveとひっくり返して表現してました。

 

マンション(mansion)

「日本ではマンション住まいです。」と言おうとしてI live in a mansion in Japan.と笑顔で言ってしまうと別の意味で英語として伝わり、何やら不穏な空気が流れ始めます。この不穏な空気は感覚が正常な人であれば必ず気付くものなので、毎度英文チェックすることになるのですが、なかなかmansionに非があるとは気付かないものです。英語でmansion「大豪邸」という意味です。I live in a mansion in Japan.「日本では大豪邸に住んでます。」と屈託のない笑顔で言われてしまうと、自由の女神がおわす国アメリカの地であっても不穏な空気が流れるのは致し方ないことです。日本の呼称であるマンションは英語でapartment「apart(別々に区切られた)ment(状態=スタイル)の家=マンション」となり、日本の呼称であるアパートも同様に区切られているために、分け隔てることなく、apartmentmentをしっかり入れて表現します。

恐らく、日本では「アパートよりもマンションの方が格が上だかんな」という不動産側または貸主の想いがマンション=mansion(大豪邸)といった壮大な呼称を生み出したものと推察しております。

 

コンセント(consent)

中3の夏休み、初めて日本を離れカリフォルニアで1ヶ月間ホームステイした時の話です。当時流行っていたCDウォークマンをアメリカまで持参し、バッテリーが切れたので充電しようとコンセントを探すも見つからず、ホストマザーにWhere is the consent?と言ったところ、ギョッとした面持ちで書類の入った引き出しを何やらゴソゴソと始めました。アメリカでは引き出しの中にコンセントがあるのかと僕もギョッとしたのを覚えています。consentは英語で「同意書(同意)」という意味になります。Where is the consent?「同意書はどこだ?」とCDウォークマン片手に詰め寄った僕に圧倒的な非があるわけですが、恐らくホームステイ関連書類の中からconsent(同意書)なるものを探し始めたと推察されます。日本で言う電気系統のコンセントは英語でoutlet「電気がout(外に)出ていくことをlet(許す)場所=コンセント」と言います。

「なぜ、日本ではコンセントと表現するのか?」は諸説ありますが、個人的には、「その昔、コンセントを外国から輸入した際に、商品と共に輸入に伴う同意書が木箱に入っており、たまたま英語を読める日本人がその場におり、同意書の表紙に大きく書かれたCONSENTを商品名と勘違いしてしまった」とする自説が好きです。

 

ピーマン(pee-man)

個人的な思いを吐露させて頂くとピーマンという言葉にはある種の悪意を感じています。元々はフランス語だそうですが、もう少し配慮というものがあってもよかったのではないか?とアメリカに多少関わった日本人としては今更ながら遺憾に思っております。

アメリカの地でpee-man(ピーマン)と言ってしまえば、文法的には正しくないにせよ「おしっこをする(pee)人(man)」という意味で伝わってしまうではないか!ピーマン嫌いの日本人は多いから、アメリカ人にWhat kind of food do you hate?「嫌いな食べ物は何ですか?」と初歩的な質問をされれば、I hate pee-man.と言ってしまうではないか?初対面のアメリカ人にSay,what?「はぁ?」って言われてしまうではないか!

そう言ってるピーマン嫌いの私も同様のやり取りを3度程行い、やっと気付いた者であります。この屈辱は「英語でピーマンなるものはbell peppersと云ふ:bell(鈴)に形状が似ているため」という辞書の記述を強く記憶に刻むことと相成りました。

伊敷台英語教室

タイトルとURLをコピーしました